2013年10月29日火曜日

【大学院】臨床検査特論

・HER2遺伝子検査
「乳がんの術後の患者、または乳がんの転移が確認された乳がん患者に対して標本作成を行なった場合に、当該抗悪性腫瘍剤の投与方針決定までの間に1回を限度として算定する」

HER2遺伝子増幅/タンパク過剰発現は、乳癌の強力な予後因子であるとされており、乳癌領域における分
子標的薬剤として最初に臨床導入されたハーセプチンの特異的ターゲットでもある。そのため、治療に先立ち
乳癌組織でのHER2遺伝子増幅/タンパク過剰発現の状況を確認することは必要不可欠であり、その検査・判
定方法が治療方針を大きく左右する。


・検体採取のタイミングによる変動
①日内変動
    朝>夕・夜:血清鉄、尿酸、尿素窒素、ACTH、コルチゾール(ACTH、コルチゾールは目覚ましのホルモン)
    朝<夕・夜:TSH、白血球数

②食事
    上昇:血糖、中性脂肪、白血球数
    低下:遊離脂肪酸(グリセライドに抱合)

③筋肉運動
    生体反応:血糖、白血球数、総タンパク、乳酸
    筋肉損傷:CK、AST、LDH、ミオグロビン

※筋肉破壊→ミオグロビン流出→腎臓へ→緊急腎透析

血中アルドステロンやレニン活性は、排卵前に上昇→むくみを感じる
コレステロールあ排卵期に有意に低下


・検体採取時の体位
ほとんどの細胞成分と高分子タンパク質は、立位(座位)の方>仰臥位(ぎょうがい)
5~15%程度高値

※『仰臥位』→ぎょうがい 仰向けに寝る


血液はところ天より少し柔らかいくらい →あちこちで詰まっている。
   

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