【背 景】
メトトレキサート(MTX)が減量になった患者で、フォリアミンが処方削除になっていた。
Drからは、「MTXを減量するので、フォリアミンはいらない」と言われた。
【テーマ】
MTX服用患者のフォロアミン処方削除について
【結 論】
消化器症状(口内炎、下痢、食欲不振)、肝酵素上昇、血球減少、脱毛などの用量依存性副作用を予防する目的で葉酸を服用する。
※葉酸の併用によりMTXの効果が減少する症例がみられる(本邦)→MTXの投与量が少ない
MTX0.15mg/kg未満の低用量では葉酸併用は必ずしも必要ではない
⇒葉酸併用推奨
1.高用量0.2mg/kg以上
2.副作用リスクが高い
3.腎機能低下
4.高齢者
5.複数のNSAIDs使用
・MTX用量によっては、葉酸含有のサプリメントや総合ビタミン剤の服用により、効果が減弱する可能性もある
【情 報】
葉酸投与量は5mg(フォリアミン1錠)/週が一般的
※ 葉酸/MTX ≧ 1では治療効果の減弱がみられる頻度が多い
葉酸製剤とMTXの投与間隔→明確な結論なし
葉酸をMTX投与後、半減期の分布以内に投与した成績では明らかに治療効果が減弱
→MTX最終服用後24~48時間空けて服用すれば、治療効果には大きな差はないと考えられる
参考書類
関節リウマチ治療におけるメトトレキサート診療ガイドライン 2010年9月
http://www.ryumachi-jp.com/info/guideline_MTX.pdf
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