2013年12月9日月曜日

【大学院】臨床医学特論:肺炎




講師:平野 博嗣 先生

肺:Lung[lʌ́ŋ
肺炎:lungs inflammation

・肺の構造
 右:3葉(上葉、中葉、下葉)
 左:2葉(上葉、下葉)

肺正面図.jpg



・気管支・・・ホースの硬さと太さ

 タバコを吸うと線毛がなくなる
    ↓
 扁平上皮になっていく(扁平上皮≒皮膚と同じ)
    ↓
 肺がん

※この反応は可逆的なので、タバコをやめると元に戻る
 禁煙2日後
    ↓
 扁平上皮が剥がれて、線毛になっていく
    ↓
 この時に扁平上皮と痰が一緒に出ていく
 




・界面活性物質
 息を吸う→肺が大小動く ←界面活性物質が働いている

 カゼ→2型肺胞上皮→界面活性物質が沢山出る

 高齢化→2型肺胞上皮 減少→界面活性物質 減少→肺が膨れたまま⇒肺気腫≒COPD


・肺炎とは・・・細菌に感染して、レントゲンが白くなる
  ↓
 起因菌は→肺炎球菌、マイコプラズマ肺炎(元気)

※呼吸器疾患別入院患者数
 ①肺炎 ②結核 ③COPD


・肺炎の分類

 ①大葉性肺炎・・・肺胞と肺胞間でバイパスが出来て、炎症が移る
 

 ②市中肺炎と院内肺炎・・・入院48時間以降は院内肺炎

 ③過敏性肺臓炎・・・ハウスダスト(実質原因不明)

 ④薬剤性肺炎・・・イレッサ、グレオマイシン


【重要】
病変の主座による分類

・細菌性肺炎(肺胞腔)←抗生剤、基本ステロイドを使ってはいけない(でも、すい膜炎の時はステロイド)
・間質性肺炎(肺胞壁)←第一選択ステロイド、細菌感染ではない炎症にはステロイド(とにかく炎症を抑える)


・特殊な状態での肺炎
①沈下性肺炎(大葉性肺炎)・・長期臥床(がしょう)[ベッド上で寝ていること]患者で背部に慢性のうっ血や水腫がみられ、二次感染を起こした肺炎

②嚥下性肺炎(大葉性肺炎、小葉性肺炎)・・異物の誤嚥、異物型肉芽腫と細菌性肺炎

③肺の日和見感染(大葉性肺炎)・・抗生剤、ステロイド、制癌剤に伴って免疫力の低下した患者におこる



『間質性肺炎』
 すりガラス状陰影→間質性肺炎決定

間質性肺炎は、肺胞と肺胞の間の隔壁に炎症が起るため、この部分が線維化を来たし肺が縮んで硬くなっていく病気です。胸部レントゲン写真では、両方の肺に広く粒状の影や網目状の影が出現し、進行すると蜂の巣に似た影になっていきます。

間質性肺炎(かんしつせいはいえん)

http://www.hyo-med.ac.jp/department/rspr/IP.html



・インフルエンザと風邪の違い
 インフルエンザ:発熱→少しのカゼ症状
       かぜ:発熱少なく→鼻水や咳がある


・膀胱炎

 
  膀胱炎⇒頻尿、排尿痛、発熱しない→抗生剤で治る
 
   ↓
  腎盂炎(発熱する)


※ポイント
 腔・・・胃炎、腸炎、気管支炎→発熱する

 腔でなく、詰まっている・・・膵臓炎、肝臓の炎症→発熱する

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